Bybitはアルゴリズム取引で最も人気のある取引所のひとつです。手数料が低く、USDT無期限(パーペチュアル)契約の流動性が厚く、APIも安定しています。しかし多くのトレーダーが行き詰まるのは、どの自動売買戦略を選ぶかという段階です。
本記事では、Enlikoで使える7つの戦略のうち5つを取り上げます(残りはSocialとManualです)。それぞれがどんな場面で機能し、どんな場面で機能しないかを率直に書きます。取引にはすべて大きなリスクが伴います。これらは道具であって、保証ではありません。
なぜBybitで自動売買戦略を使うのか
裁量取引には構造的な弱点があります。人間だということです。疲れ、感情に流され、エントリーを見逃します。適切に設定された自動売買戦略は、24時間365日、毎回まったく同じロジックを迷いなく執行します。
BybitのUSDT無期限契約が自動化に向いている理由は次のとおりです。
- 主要銘柄(BTC、ETH、SOL)の流動性が高い
- 資金調達率(ファンディングレート)が安定しており、戦略側で織り込める
- 本番前に戦略を検証できるデモトレード環境(仮想資金・実勢価格)がある
- APIのレート制限が、たいていの自動売買戦略には十分な余裕を持っている
Bybit向けの5つの戦略
1. OI(未決済建玉)戦略
OI — 未決済建玉(オープンインタレスト)戦略
OIはデリバティブ市場全体の未決済建玉の合計を追跡します。大口が新規に建玉を作るとOIが急増します。この戦略は、大口のフローに方向性があるとみて、その急増と同じ方向にエントリーします。明確なトレンドの局面で最も機能し、出来高の薄い横ばい相場では苦戦します。
未決済建玉(オープンインタレスト)は、仮想通貨で最も信頼できる先行指標のひとつです。価格と違い、OIは実際に投下された資金量を映します。Bybitのオープンインタレストが急上昇する一方で価格が底堅い、あるいはブレイクアウトしている場合、それは個人のFOMOではなく本物の玉の積み上がりを示唆します。
OI戦略は一般に次のように動きます。
- 短い時間枠でのOIの変化量を、出来高およびオーダーフローのフィルターと併せて計測する
- OIの増加がしきい値を超え、かつ価格の方向性が確認できたときにトリガーする
- 設定した損切りと利確(固定%またはATRベース)を適用し、リスク%からロットを算出する
2. RSI + ボリンジャーバンド戦略
RSI+BB — 平均回帰
RSIの売られすぎ・買われすぎゾーンと、ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)の端を組み合わせます。両方の指標が反転ポイントを示したときにエントリーする、広く使われている平均回帰型のアプローチです。バンド内で値動きが往復するレンジ相場で最も機能しやすく、強いトレンドでは苦戦します。
RSI+BBは、方向観に自信がないときに使う戦略です。相場が平均に回帰しようとする自然な性質から利益を狙います。RSIの極値とバンドへのタッチという2つの条件を同時に求めることで、片方の指標だけなら出ていたシグナルの一部を除外できます。その代わり、トレード回数は減ります。
3. フィボナッチ・リトレースメント戦略
Fibonacci — トレンドの押し目・戻りエントリー
大きなトレンドの後に、主要なフィボナッチ・リトレースメント水準(38.2%、50%、61.8%)を特定します。その押し目・戻りでエントリーし、主要トレンドの継続を狙います。シグナル頻度は低い一方、条件が揃ったときのセットアップの質は高くなります。
4. Palya戦略
Palya — ルールベースのシグナル
Palyaはルールベースのロング/ショートのシグナル列に沿って売買します。各シグナルは、Enlikoの他の戦略とまったく同じ処理を通ります。リスク%からのロット計算、設定した損切りと利確、さらに任意で建値(ブレイクイーブン)移動、分割利確、ATRトレーリングが加わります。PalyaはBasicを含むすべてのプランに含まれており、Basicではデフォルト設定で稼働します。
他のシグナル戦略と同じく、Palyaにも連敗はあります。まずデモトレードで動かし、数回の勝ちではなく、ドローダウンと十分な数のトレードで判断してください。
5. AIBoll戦略
AIBoll — ボリンジャーバンドのシグナル
ボリンジャーバンドのシグナルの上に組み立てられた、ルールベースの戦略です。名前に反して、AIも機械学習も一切使っていません。損切り、利確、ロットはあなたの設定から決まります。
戦略の比較
リスクと頻度は定性的な説明であり、計測された実績ではありません。
| 戦略 | 相場タイプ | リスク | シグナル頻度 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|
| OI | トレンド | 中 | 低〜中 | BTC・ETHのブレイクアウト |
| RSI+BB | レンジ | 低〜中 | 中 | 横ばいのもみ合い |
| Fibonacci | トレンド | 中 | 低 | ブレイク後の押し目・戻り |
| Palya | シグナル主導 | リスク設定次第 | 変動 | 全プランに含まれる |
| AIBoll | すべて | 中 | 中 | ボリンジャーバンドのセットアップ |
Bybitで自動売買を始める手順
Bybitで戦略を動かすまでの、最も安全な進め方は次のとおりです。
- まずBybitのデモトレードから始める。 Bybitのアカウントをデモトレードに切り替え、そこでAPIキーを作成します。2〜4週間動かし、金銭的リスクなしに実勢価格での挙動を確認します。
- 過去データでバックテストする。 バックテストツールで、直近6〜12か月の成績を確認します。利益だけでなく、最大ドローダウンを見てください。
- 本番は小さく始める。 Bybitのメインネットに移すときは、成立可能な最小ロットから始めます。最初の1か月も検証期間だと考えてください。
- ドローダウン-15%で必ず止める。 口座残高がピークから15%下がったら戦略を停止し、見直します。自動売買を放置したまま資金を溶かさせないでください。
最も効いてくるリスク管理の設定
どの戦略を選ぶにせよ、生き残れるかどうかに最も影響するのは次のパラメータです。
- ロット比率(%): 1トレードあたり口座の2〜5%から始めます。これより大きいとドローダウンが危険なほど増幅されます。
- レバレッジ: 初心者は2〜5倍にとどめてください。それ以上も設定できますが、ロスカットのリスクが指数関数的に高まります。
- 損切り: 必ず損切りを置いてください。ATRベースの損切り(ATRの1.5〜2倍)は、固定%の損切りより相場のボラティリティによく適応します。
- 建値(ブレイクイーブン)移動のトリガー: Enlikoは、利益が設定したトリガー%に達した時点で損切りを建値へ移動できます。トリガーが近すぎるとエントリー価格で切られる回数が増え、遠すぎると守りが薄くなります。
14日間、これらの戦略を無料で試す
トライアルにはデモモードの7つの戦略すべて(Bybitのデモトレードを含む)と、バックテスターが含まれます。支払い情報の入力は不要です。
無料トライアルを開始よくある質問
Bybitの初心者にはどの戦略が向いていますか?
RSI+BBは出発点として良い選択です。シグナルの条件が明確で頻度も中程度、理屈も理解しやすいからです。小さいロット(2〜3%)から始め、最低2週間はデモモードで動かしてください。
これらの戦略をBybitのデモトレードで動かせますか?
はい。Bybitのデモトレードは実勢価格と仮想資金を使い、Enlikoは全プランでこれに対応しています。実資金を危険にさらす前に戦略を検証する、最良の方法です。
複数の戦略を同時に動かせますか?
はい。ただしロットサイズには注意してください。1トレードあたり口座の5%を使う戦略を3つ動かしていれば、相場が荒れた局面で資金の45%が重なり合った建玉に入ってしまうこともあります。合計のエクスポージャーを管理してください。